実り豊かな人生を支える

一般社団法人日本臨床耳鼻咽喉科医会 会長 福與 和正
一般社団法人日本臨床耳鼻咽喉科医会会長 福與 和正

この度、(一般社団法人、以下一社と略します)日本臨床耳鼻咽喉科医会のホームページを開いていただきありがとうございます。

(一社)日本臨床耳鼻咽喉科医会は、(公益社団法人)日本医師会ならびに(一社)日本耳鼻咽喉科学会と協力して、耳鼻咽喉科の臨床の発展を図るとともに、社会福祉に貢献することを目的として2020年4月1日、新たに設立されました。全国47都道府県の耳鼻咽喉科医会で構成され、会員である約7,500人の耳鼻咽喉科臨床医が地域医療の充実のために本会を通じて活動しています。

耳鼻咽喉科は、耳、鼻、口腔・咽頭、喉頭、気管、食道、頭頸部と多岐にわたる領域を対象とし、中耳炎や副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎、花粉症はもとより、難聴、耳鳴り、めまい、味覚・嗅覚障害、嚥下障害、舌がんや、喉頭がんをはじめとする悪性腫瘍、またいびきや摂食嚥下障害など多様な疾患を扱っており、対象とする年齢も幼小児から高齢者と幅広い診療科です。

また各地域においては、在宅医療、摂食嚥下障害、救急医療、新生児聴覚スクリーニング、学校健診、職場における聴覚管理などの検診事業にも積極的に参加しております。患者さんや社会の多岐に渡るニーズに応えるとともに、身近な存在であることが社会に求められていることを自覚し、地域医療の発展・充実に日々努めております。

「人生100年時代」がまさに到来しようとしており、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されています。日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。このような時代において、何歳になっても学び、働き、活き活きとした実り豊かな人生を送ることが求められています。一人一人がこのような豊かな人生を送るためには、聴覚や発声などコミュニケーションを司る器官や、嗅覚、味覚、嚥下などよりよく味わうための器官が健康であることが大切なことは言うまでもありません。

特に加齢による難聴者は1,500万人以上いるとされています。難聴は社会とのかかわりの希薄化につながり、認知症のリスク要因の一つになるといわれています。認知症を未然に防ぐためにも、地域の耳鼻咽喉科医の果たす役割は大であると考えております。

本会では、年齢、性別、地域を問わず、国民のみなさまの人生に寄り添い、QOL(Quality Of Life=生活の質)の向上を図り、もって社会福祉に貢献する所存です。本会の事業にご理解とご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。